タイトル | 上海への手紙 | ||||
タグ | *上海 *サッカーゲーム *日中関係 *ウクライナ問題 *胜利十一人系列 *フルポリゴンサッカーゲーム *フルポリゴンゲーム *プレステ初 | ||||
コメント | ~開発当時の思い出~ 「 胜利十一人系列 」は、 当時、まだ日本で「Jリーグブーム」が それほど広まっていなかった頃に、 このサッカーブームを後押しする事と、 『PS初のフルポリゴンサッカーゲームの実現』 という大義を掲げて 試験的にスタートしたものでした。 そしてこれは当時、社内にて手が空いていた 中国人プログラマーの○○○氏と私とがタッグを組み、 二人三脚で開発を開始したサッカーゲームでした。 開発に着手した当初はプレイステーションの ハード仕様自体も確定はしておらず、 sonyからモックとして伝わってきた本体専用のコントローラーは、 「左右に十字キー」+「複数の意味不明なボタン」 という、非常に奇妙な形状をしていました。 おそらく、当初のsonyの考え方としては 〝沢山の入力箇所をフルに使いこなして複雑な入力を実現させる〟 という事だったのだろうと思いますが、 私がまとめた操作仕様は 〝入力法はシンプル・かつ様々なアクションを実現させる〟 という真逆な内容であったため、 「こんなにボタンがあるのにもったいない」 と、周囲からよく失笑されたものです… (シリーズ第一作は『片側十字キー+ABボタン』という 初期のファミコン操作方法をとっていました) 実は、当時○○○東京支社には フルポリゴンでデータを作成できるツールは2セットしかなく、 「異常に高価な上に日本語マニュアルも存在しない」 という事もあってか、皆、嫌がってこれに手をつけようとせず、 この宝はツール置き場の片隅に放置されておりました。 つまり、遠巻きに悪態はつかれても 開発は自由にできそうな環境だったので、そこに食らいついた。 という状況でした。 『人間の手足を正しい位置に正しいサイズで表示させて動かす』 というだけでも一ヶ月近く時間を費やしてしまう、 という無謀なチャレンジでしたが、 この自由さが 「トライできる事は全てトライしてみよう」 という発想に繋がり、 結果、作業は中盤から劇的に加速、一年足らずで それなりにゲームができるまでに至った訳です。 また、 「中国人と日本人」という事で、細かなニュアンスが伝え辛く、 議論の衝突もしばしばありましたが、 今思えば、そういう事を乗り越えたからでこその 「不動の信頼関係形成~開発の急加速」 であったと思っています。 以前のメールでもお話しましたが、 世界情勢が大きく動いている現在、 西側諸国に寄り添わずには存在できない日本は 共産圏を完全否定しているような形になってしまってはおりますが、 肩を寄せ合って仲良く暮らす方法は必ずあるはず、 と信じています。 様々な情報が溢れる昨今、 色々と惑わされる事も多いですが、 こういった民間レベルでの交流は、全世界の宝物だと 思っています。 これからも、大切に育んでいけたら幸せに思います。 ~余談~ 当時の開発ツールは、『SOFTIMAGE』というアプリと、 それを動かす『Indigo』というPCで、 値段は何と、1700~1800万円もしたんです。。。 いやぁ~恐ろしい…太贵了~ |
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iコード | i646196 | 掲載日 | 2022年 05月 12日 (木) 21時 39分 28秒 | ||
ジャンル | イラスト | 形式 | JPG | 画像サイズ | 1626×1756 |
ファイルサイズ | 706,399 byte |
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